大学で物理学を学ぶ際、力学は基礎中の基礎。適切な参考書を選ぶことで、学習効率が大きく向上します。
本記事では、私が使ってきた中で最もオススメの力学参考書と問題集を1冊ずつご紹介します。
選び方の基準
「力学」という科目は、大学で物理を学ぶ際、一番初めに学ぶ科目です。
もちろん高校でも力学は学びますが、高校物理と大学物理には大きなギャップがあります。

画像のように、高校物理は問題を解くことを最重視しますが、大学物理は内容を理解すること、つまり世界を物理的な視点から見れるようにすること、言い換えると物理の知識を日々の生活や今後の実験などに直観的に活かせることを目指しています。
このギャップは非常に大きく、したがって、慣れ親しんだ高校物理との接続が滑らかなことと、大学物理の内容が分かりやすく読み進めやすいことの2つを最も重要な基準にしています。
オススメ参考書
大学の力学で最もオススメな参考書は『考える力学』 (著者:兵頭 俊夫)です!
この参考書のココが良い!
- 高校物理との接続がしやすい
- 今後使う基礎的な数学の説明
- 図が豊富で説明が分かりやすい
- サクサク読み進めることができる
- 値段が 2000円+税 で安い
- コラムや演習問題が面白い
- 演習問題の模範解答がついている
- 少しだけ解析力学も載っている
この参考書の最大の良い点は、高校物理との接続がしやすいように、すごく平易に文章が書いてあるところと、慣れてない文字や数式の飛躍がないところです。
意外と多いんですよね~、慣れてない文字使って記述してくる教科書。『考える力学』は高校物理で使用した文字をちゃんと使ってくれてるので読みやすい!しかも数式に変な飛躍がないので、ちゃんと追っていけるのもありがたい。
力学の説明もとってもわかりやすく、演習問題やコラムが面白いので、サクサク読んでドンドンページをめくって勉強していけるます!だから、大学の最初の参考書として非常にオススメ!
力学だけではなく、物理を学ぶにあたり、今後ずっと使っていくであろう偏微分やテイラー展開、極座標表示、外積、体積分や面積分、微分方程式などの基礎的な数学も丁寧な説明があるのもGood!!
また、大学の参考書って3000円以上するのが普通なのに、この本は2000円程度で非常にお買い得なのもポイントです!

オススメ問題演習
私が使っていたのは『演習 力学』 (著者:今井 功 et al.)です!
この参考書のココが良い!
- 薄い
- 問題の難易度がちょうど良い
- 問題自体が面白い
- 安い(1500円+税)
この本の最大の良いところは、問題の難度がちょうどよく設定されているところです。また、問題設定も面白いんです。
例えば、水を蛇口から流しているとき、水にスプーンの裏を当てるとスプーンが水側に引っ張られるのはなぜかを定性的に考えてみてください。みたいな問題があります。
こういう実生活にも関係する問題を考えるの結構楽しいですし、学んだ知識を応用する訓練にもなるので、こういった問題がたくさんある本書は、非常にオススメな問題集です!